副業は小さく始めよう、とよく言われます。
私も、AIを活用した電子書籍出版を、できるだけお金をかけずに始めました。
高額な教材は買わず、無料で学べる情報を使い、無料ツールを組み合わせる。本にまとめる作業も、外注せず自分でやりました。
ただし、手間はかかりました。最初は、下調べも含めて1冊に15時間ほど使っています。
私にとっての「小さく始める」は、まず出費を抑えることでした。今回は、そのために何を自分で引き受け、どう制作時間を減らしてきたかを書きます。
お金をかけなかったのは、売れる自信がなかったから
私は、TS(性別が変化する設定を扱う)作品や女装が好きで、AIを活用して作品を作っています。
最初はブログ広告で収益を得ようとしましたが、ほとんど収益が出ず、電子書籍出版へ切り替えました。
ブログも出版も、始めたときには収益化できる自信がありませんでした。
だから、まずは出費を抑えて試しました。高額教材は使わず、無料で読める記事や教材から情報を集め、そこで知った方法を、できるところから一通り試していきました。
売れるかどうか分からない段階で、大きなお金をかける判断ができなかったからです。
無料の情報を探して、自分で試すのにも時間はかかります。それでも当時の私は、お金を払って時間を短縮するより、自分の時間を使って費用を抑える方を選びました。
本にまとめる作業も、自分で引き受けた
本文を書くだけでは、出版までは進みません。本にまとめ、電子書籍として出せる形にする作業も必要です。
外注する選択肢もありましたが、私は自分でやることにしました。
手間を引き受けて、その分の費用を浮かせる。最初は、かなりそちらに振り切っていました。
外注が悪いと思っていたわけではありません。収益の見込みが分からない自分には、まず自分でやってみる方が合っていた、ということです。
そのため、最初から効率よく進められたわけではありませんでした。
最初は、1冊に15時間ほどかかっていた
当初は、ブログに公開した話に続きを書き足し、9話をまとめて1冊にしていました。
1話を書くのに約1時間として、本文だけで約9時間。さらに、出版の方法を調べたり、本にまとめたりする作業がありました。
下調べと実作業を合わせると、最初は1冊に15時間ほどかかっていました。
本業を続けながら取り組むには、軽い負担ではありません。
費用を抑えて始められた一方で、その分、自分の時間を使っていたわけです。「お金をかけずに始めた」という話には、この部分も含まれています。
今は、最初から本として作っている
作り方のコツをつかみ、工程も見直したことで、今は当初の半分以下の時間で作れるようになりました。
大きく変えたことの一つが、ブログと本を作る順番です。
以前は、ブログに公開した内容をもとに、続きを書いて本にまとめていました。
今は、初めから1冊の本にするつもりで書いています。ブログには、その一部を切り抜いて掲載するだけです。
同じ作品をブログと本に展開するにしても、先に何を作るかで手間が変わりました。
本にまとめる工程も、今は処理を待っている時間が中心になっています。最初の頃のように、分からないことを調べながら一つずつ進める状態からは変わりました。
本業の生産技術では、工数削減や標準化に取り組んでいます。その経験が、この作業の見直しにも使えました。
慣れて速くなる部分もありますが、同じ手順を速くこなすだけでなく、作る順番や重複する手間を見直したことも、時短につながっています。
昔のブログ作品を、今も消していない理由
最初の頃に公開した作品は、今読むとかなり粗さを感じます。3000文字程度の短編が中心で、イラストもほとんどありませんでした。
広告収入を得るという目的も達成できませんでしたが、今も削除せずに残しています。
理由は、現在の作品につながる材料があるからです。
昔の短編を長い作品へ作り直し、イラストを加え、Kindle向けに再構成してきました。今でも使えるアイデアやプロット、場面が残っています。
また、読み返すと、以前より改善できた部分も分かります。これは読者向けというより、自分の進み具合を確認するためです。
工場で言うなら、今の作品につながる試作品の記録に近い感覚があります。
広告収入を狙った試みは失敗した。でも、そこで作ったものには、次に使える部分があった。その両方を含めて、自分の制作履歴として残しています。
機会があれば、今の作り方で生まれ変わらせたいとも思っています。
ちなみに直接のリンクは消していますが、公開中の作品の下に、似たような話としてときどき載ってるみたいですね。
支出を抑えて試し、その後で手間を減らした
最初の目標は、ブログのサーバー代を回収すること。その次が、ChatGPTの利用料を回収することでした。
現在は、その両方を差し引いても収益が残っています。日本語作品は30冊以上になり、英語版も展開しながら、本業と並行して月1冊以上のペースで刊行しています。
高額な教材に頼らず、外注費を抑えた形で、ここまでは続けてこられました。
ただ、費用を抑えるために使った時間もあります。最初の15時間が、その一例です。
私の進め方は、まず出費を抑えて一通り試し、次に作業を見直して、続けるための手間を減らすというものでした。
最初から収益化に自信があったわけではありません。自信がなかったので、お金をかけずに確かめるところから始めました。
今も、使う時間に対して十分な収益かどうかは、別に考える必要があります。それでも、必要な費用を抑えながら、作品から収益を得るところまでは来ています。
次に何を直せるか。そこを考えるのは、今も得意分野です。
本業を続けながら、辞められる余裕を作りたい
副業を始めた理由を聞かれたら、「好きなことを仕事にしたかった」と答えることはできます。
実際、私はTS(性別が変化する設定を扱う)作品や女装、創作が好きで、今はAIを活用して電子書籍を出版しています。
ただ、それだけだと、少しきれいにまとめすぎた説明になります。
本業では、自分なりに頑張っていても、期待した結果にはつながっていない。だから、自分にできることを別の場所でも試してみようと思いました。
前向きな夢があったというより、このまま会社だけに期待していても仕方がない、という気持ちの方が近かったと思います。
頑張っていることと、望む結果が出ることは別だった
本業を投げ出しているわけではありません。仕事はしていますし、自分なりに工夫や改善もしています。
それでも、自分が期待していた結果がついてくるとは限りません。
頑張り方を変える余地もあるのでしょう。ただ、本業での結果を待つだけでなく、他にも何かできないかと考えるようになりました。
そこで始めたのが、ブログや電子書籍の副業です。
本業とは別の場所なら、自分の好きなことや、これまで身につけた経験を使えるかもしれない。その程度の見込みから試し始めました。
副業を始めるために、前向きになる必要はなかった
副業を始めたからといって、不満がなくなったわけではありません。
後ろ向きな気持ちもありますし、妬みが混じることもあります。それを全部整理して、前向きな人間になってから動こうとは思いませんでした。
気分がどうであれ、調べられることは調べられます。作品も作れます。公開して反応を見たり、うまくいかなかった部分を直したりすることもできます。
私にとっては、やれることをやるだけでした。
後から振り返って、「あの経験のおかげで成長できた」とまとめる必要も感じていません。うまくいかなかったことは、うまくいかなかったままです。その中に次に使えるものがあれば、使います。
欲しいのは、会社を辞められる余裕
副業は、会社への当てつけとしてやっているわけではありません。
人生を、なるべく自由に生きたい。そのために、働き方を自分で選べる余裕が欲しいと思っています。
副業が育ち、本業よりも自分に合った働き方で生活できるようになるなら、辞めることも選びたい。
そこまでいかなければ、本業を続けます。会社の収入を確保しながら、できる範囲で副業を試していくつもりです。
会社に残ることも、辞めることも、それ自体が目的ではありません。
そのときの自分にとって、都合のよい方を選びたいのです。
今すぐ独立する覚悟を決めるより、選べる状態を作っておく。そのために、会社以外からも収益を得る方法を探しています。
少し収益は出た。でも、まだ辞められる規模ではない
最初の目標は、ブログのサーバー代を回収することでした。
それができたら、次はChatGPTの利用料を回収したい。そんな順番で進めてきました。
現在は、その両方を差し引いても収益が残っています。
活動は、次のような状態です。
- 日本語作品を30冊以上出版
- 英語版も展開
- 月1冊以上の刊行ペース
- 本業は継続
ここまでの試行錯誤に、約3年かかりました。
少し収益が出るようになったことは、成果だと思っています。ただ、生活できる規模ではありません。費用を回収できることと、使った時間に見合う収益があることも別です。
「副業で自由になれました」と言える段階には、まだ来ていません。
選択肢を増やしたくて始め、活動にかかる費用を回収できるところまでは来た。今は、そのくらいの状態です。
自分の特性を使える場所が見つかれば、儲けもの
この先、副業がどこまで育つかは分かりません。
十分に育てば、働き方を変えることも考えます。そこまでいかなければ、本業を続けながら、別のやり方を考えると思います。
その判断をするために、今の副業を必要以上に成功扱いするつもりもありません。
本業への気持ちを前向きにまとめ直す必要も感じていません。今ある経験と、使える時間や道具で、やれることをやっています。
その結果、自分の特性をうまく使える場所が見つかれば、儲けものです。
今の私が欲しいのは、会社に残ることも、辞めることも、自分で選べる余裕です。
ブログや電子書籍出版は、その余裕を作るために、今試している方法の一つです。

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