「好き」と「得意」は、そのままではお金にならなかった。3年かけて接続方法を探した話

「好きなこと」「得意なこと」「お金になること」。この3つが重なる場所を探そう、という話を自己啓発本で見かけます。

理屈は分かります。でも、自分に当てはめてみると、その重なりが見つかりませんでした。

好きなことはある。得意なこともある。けれど、どう組み合わせれば収益になるのかが分からない。

そこから約3年、試し方を変えながら、AIを活用した電子書籍出版にたどり着きました。

今も生活できるほどの収益ではありません。ただ、ブログのサーバー代やChatGPTの利用料を差し引いても、収益が残るところまでは来ています。

今回は、好きなことを副業につなげようとして、何を変えてきたかという話です。

好きなのはTSや女装。得意なのは生産技術

私が好きなのは、TS(性別が変化する設定を扱う)作品、女装、ゲームです。どれも、長年飽きずに関わってきました。

一方、得意なのは、生産技術や改善活動、仕組み化です。本業では、工数削減、品質向上、ミス防止、標準化などを考えています。

ただ、TSや女装が好きだからといって、それをどう収益にするかまでは分かりませんでした。

かといって、副業でも本業の延長だけを続けたいわけではありません。

好きな題材に関わりながら、得意なことも使いたい。その方法を探していました。

最初に試したブログ広告は失敗だった

最初に考えたのは、「TS × AI × ブログ広告」です。

AIを使って文章を書き、ブログに公開して、広告収入を得る。2~3000文字程度の短編を中心に掲載していました。

しかし、人がほとんど来ない。広告収入もほとんど出ない。かけた労力に見合う結果にはなりませんでした。

広告収入を得るという目的に対しては、失敗です。

経験や知識は増えました。でも、それと収益が出たかどうかは別の話です。「これを10年続けたいか」と考えたとき、答えはNoでした。

ただ、TS作品を作ることへの興味までなくなったわけではありません。そこで、収益の得方を変えてみることにしました。

広告から、作品そのものの販売へ

次に試したのが、電子書籍出版です。

ブログに人を集めて広告収入を得る方法から、作品そのものを購入してもらう方法へ切り替えました。

当初は、ブログに公開した話に続きを書き足し、1冊にまとめていました。作品を長くし、イラストを加え、Kindle向けに構成も見直していきました。

電子書籍にすれば売れると分かっていたわけではありません。広告ではうまくいかなかったので、別の届け方を試したというのが実際のところです。

本業の「改善」が、創作でも使えた

私は文章力に自信があるわけではありません。書きたい話はあっても、思ったとおりに表現できる技術が足りませんでした。

そこでAIを使いながら、制作の手順も見直していきました。

  • プロンプトを改善する
  • 執筆工程を見直す
  • 出版手順を標準化する
  • サンプルから作品を知ってもらう導線を改善する
  • 自撮りを元にしたイラストを活用する

例えば、以前はブログの内容を本に作り直していましたが、今は初めから本にするつもりで書き、ブログには一部を切り抜いて掲載しています。

作る順番を変えることで、手間を減らしました。

工場で取り組んでいる、作業を見直し、手順を整え、効率を上げるという考え方は、創作にも使えました。

仕組みを整えれば文章の課題がすべて解決するわけではありません。それでも、自分の得意分野を、作品を作り続けるために使うことはできました。

ここでようやく、私の「好き」と「得意」がつながりました。

最初の目標は、サーバー代の回収だった

最初の目標は、ブログのサーバー代を回収することでした。

それを達成できたら、次はChatGPTの利用料も回収したい。そんな順番で、少しずつ収益が出るようになりました。

現在は、次のような状態です。

  • 日本語作品を30冊以上出版
  • 英語版も展開
  • 月1冊以上の刊行ペース
  • 本業は継続

生活できる規模ではありません。また、費用を回収できることと、使った時間に見合う収益があることは別です。

それでも、広告収入がほとんど出なかった頃と比べれば、好きな題材で作った作品から、活動を続けるための費用を回収できるようになりました。

今の私にとっては、それが一つの成果です。

最初から重ならなかったので、つなぎ方を変えた

私の場合は、TSや女装への興味、生産技術や改善の経験、AIの活用が組み合わさって、電子書籍出版に行き着きました。

ChatGPTを使うこと自体が、答えだったわけではありません。最初のブログでは、AIを使っていても収益はほとんど出ませんでした。

好きなことを続けるだけでも、得意なことを持っているだけでも、収益にはつながらない。私には、作品の形や届け方を変える必要がありました。

音楽やゲーム制作への興味がもっと強ければ、違う形を試していたかもしれません。生成AIを使わず、表現の技術を磨く道もあります。

ただ、私が実際に試して、今につながったのは、この組み合わせでした。

「TSや女装が好きな生産技術エンジニアが、AIを活用して電子書籍を出版する」。

最初から、そんな活動をするつもりだったわけではありません。

ブログ広告で失敗し、出版へ切り替え、制作に本業の経験を使う。その試行錯誤に、約3年かかりました。

好きなことを副業にしたい人に、私の経験から伝えられるのは、最初の方法がうまくいかなかったとき、題材だけでなく、売り方や届け方も見直す余地があったということです。

私の場合、その見直しが、今の活動につながりました。

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