【TS 大学生男女の入れ替わり】陽菜の笑顔

女装と男女の入れ替わりは自己責任で♪

この記事は約6分で読めます。

目が覚めた瞬間、違和感に襲われた。

視界に映る景色が、いつもより鮮やかに感じられる。

いや、それだけじゃない。身体が妙に軽く、肌の感覚が違う。

枕元にあったスマホを手に取り、画面を点けた。

その瞬間、心臓が跳ね上がる。

画面に映るのは、見慣れない顔。

大きな瞳にふたつ結びの髪、口角がほんのり上がっているせいか、やけに楽しげな印象を与える。

見覚えのある顔だった。

「……え?」

反射的に手を伸ばし、鏡を探す。

ベッドの横に立てかけられた姿見の前に立った瞬間、足が震えた。

「嘘だろ……?」

鏡の中には、昨日までの自分とはまるで違う少女が立っていた。

昨日の俺――相沢直人(あいざわ なおと)は、ただの冴えない男だったのに。

状況を整理しようとするが、頭が混乱してまとまらない。

部屋の中を見回してみると、やはり自分の部屋ではない。

ふと机の上に置かれたスマホを見ると、ロック画面には『佐倉 陽菜』の文字。

(陽菜……って、まさか?)

俺の大学の同級生で、学科は違うけれど、いつも明るくて、男女関係なく人気のある女の子だ。

そんな彼女の姿が、今まさに鏡に映っている。

「いやいや、ありえないだろ……!」

そう叫んだところで、背後から聞き慣れた声がした。

「驚いた? ねえ、落ち着いて聞いてほしいんだけど……」

振り向くと、そこには俺の身体が立っていた。

佐倉陽菜のはずなのに、見た目は完全に俺。

「ちょ、ちょっと待って! なんで俺がそこにいて、君がここにいるんだ!?」

「いや、私も正直びっくりしてるんだけどね……」

彼女は苦笑しながら、俺の身体の腕を軽く振ってみせた。

「昨日、ちょっと変な夢を見たのよ。誰かが『一日だけ体を交換してみる?』って聞いてきたの。で、面白そうだから『いいよ』って答えたら、目が覚めたらこうなってた!」

「そんな軽いノリで……」

頭を抱えたいが、事態は変わらない。

とにかく、今日はこの姿で過ごすしかなさそうだった。

最初は慣れない動きに戸惑ったものの、陽菜の服を着て、彼女の生活を体験するうちに、俺の心境にも変化が現れた。

彼女はいつも堂々としていて、周りに明るさを振るまいている。

その『陽菜の外見』をしていると、なぜか自分も陽気でいなければならないような気がしてくる。

(俺が暗い顔してたら、陽菜のイメージが崩れるよな……)

そう考えると、自然と笑顔になってしまう。

普段の俺なら、絶対にできないことだ。

そして、大学へ向かう道中、驚くべきことが起こった。

「おはよう、陽菜!」

「今日も元気そうだね!」

周りの人たちが、俺に向かって明るく声をかけてくるのだ。

(これが、陽菜の世界……)

彼女の外見をしているだけで、周りが笑顔になる。

それだけで、俺の気分もどんどん前向きになっていく。

昼休み、学食で昼食を取っていると、陽菜(俺の姿をした彼女)が席にやってきた。

「ねえ、どう? そっちの生活?」

「思ったより……悪くないかも」

そう答えた自分に驚いた。

いつもの俺なら、こんなふうに前向きなことは言わない。

「やっぱりね~! 私の姿してると、自然とポジティブになっちゃうでしょ?」

「……そうかもしれない」

彼女は満足げに頷き、俺の身体でカツカレーを頬張る。

「そっちも、ちゃんとやれてる?」

「まあね。最初はこの体、動かしにくかったけど、意外と慣れるもんだよ!」

こんなふうに、自分の身体を軽やかに扱われると複雑な気分だが、彼女の言葉に嘘はないようだった。

そして、一日が終わるころには、俺はすっかり陽菜の生活になじんでいた。

明るく振る舞うのが、もう自然になりつつあった。

(なんだ、やればできるんじゃん、俺)

自信のなかった俺が、陽菜の姿に引っ張られるようにして、少しだけ前を向けるようになった。

そして翌朝、俺は自分の身体に戻っていた。

「戻った……?」

鏡を見て、昨日までの自分の顔がそこにあるのを確認する。

しかし、不思議なことに、そこには昨日よりも少しだけ明るい表情をした自分がいた。

スマホを手に取ると、陽菜からメッセージが届いていた。

『昨日の経験、どうだった? 少しは世界が違って見えた?』

俺は少し考えた後、返信を打った。

『ああ。ちょっとだけ、自分のことが好きになれそうだよ』

送信ボタンを押した瞬間、心の中で何かが弾けるような気がした。

しかし、それと同時に、俺の中には新たな感情が芽生え始めていた。

(もう一度、陽菜の姿になりたい……)

あの感覚が忘れられなかった。

そして、その思いは次第に形を持ち始めることになる——。

それから数日後、俺はある決断をした。

「やっぱり……もう一度、試してみたい」

陽菜のように振る舞うことで得られた自信と幸福感。

それをもう一度感じたくて、俺は初めて女装をしてみることにした。

鏡に映る自分は、まるで別人のようだった。

そして、その姿を見た瞬間、胸が高鳴るのを感じた——。

女装を始めるきっかけってなんなんでしょうね?

元々女性になりたいとかもあるでしょうが

罰ゲームなり、何か催事なり

半強制的に着せられて目覚める人も結構いる気がします。

おかしなことしてる背徳感って、後を引くんですよね。

私は自ら着ましたがw

コメント

タイトルとURLをコピーしました