高橋翔は普通の高校生だった。
夏休みの最終日、彼は海辺の町を一人で散策していた。
日が沈みかけた空の下、彼は静かな海を眺めながら、これからの新学期に向けての不安や期待を胸に抱いていた。
その時、海辺の岩陰から一人の少女が現れた。
彼女は長い髪を風になびかせ、美しい瞳で翔を見つめていた。
彼女は見知らぬ顔だったが、その目には何か強い決意のようなものが宿っていた。
「こんにちは」と彼女は声をかけてきた。
「こんにちは、君は?」翔は少し警戒しながらも答えた。
「私は春香。ちょっと手伝って欲しいことがあるんだけど…」春香は困った様子で翔を見つめた。
翔は不安を感じながらも、彼女の真剣な表情に引かれた。「何を手伝えばいいんだい?」
「実は、私は科学者の父の実験を手伝っているんだけど、その実験がうまくいかなくて…君の助けが必要なの。」
春香は翔の手を取って、近くの古びた研究所へと導いた。
研究所の中は、古い機械や書類が散乱していた。
中央には大きな装置があり、春香はその前に立ち止まった。
「これがその機械なんだけど…」春香は装置を指差した。
「これは体を入れ替えることができる装置なの。でも、どうしても一人ではうまく操作できなくて。」
「体を入れ替える?そんなことが本当にできるのか?」翔は半信半疑だったが、春香の真剣な眼差しに説得され、装置の前に立った。
「大丈夫、ちゃんと元に戻すから。お願い、信じて。」春香は微笑んだ。
翔は深呼吸をし、装置に入ることを決意した。春香も反対側の装置に入り、スイッチを押した。
次の瞬間、強い光が二人を包み、翔は目の前が暗くなった。
翔が目を覚ました時、彼は見慣れない天井を見上げていた。
体を起こすと、そこに映っているのは春香の姿だった。
「これは…どういうことだ?」翔は驚愕した。彼は春香の体に入れ替わっていたのだ。
一方、春香も翔の体で目を覚ました。彼女は微笑みながら自分の新しい体を確かめた。
「成功したみたいね。ありがとう、翔君。」春香(翔の体)は言った。
翔(春香の体)は混乱していた。「どういうことだ?元に戻るんじゃなかったのか?」
「ごめんなさい、翔君。実は最初から戻るつもりはなかったの。」春香(翔の体)は言った。
「私はずっと男の体を手に入れたかった。君のおかげでその夢が叶ったの。」
翔はその言葉にショックを受けた。「そんな…どうして?」
春香(翔の体)は翔に背を向け、機械のスイッチを押すと、それは異常な音を立てて爆発し、消滅してしまった。
「これで戻る方法はなくなった。さようなら、翔君。」春香はそう言い残し、翔の体で研究所から去って行った。
翔は取り残され、呆然とその場に立ち尽くしていた。
元に戻る方法が消えてしまい、彼は春香の体で生きていかなければならないという現実に直面した。
しばらくして、翔はふと自分の体を確認しようと思った。
鏡の前に立ち、春香の体を見つめた。
彼は春香の細くてしなやかな体を感じながら、試しに腕を動かしてみたり、髪を触ってみたりした。
その動きがあまりにも自然で、すぐに違和感が薄れていくのを感じた。
「こんなに違うんだな…」翔はつぶやいた。
さらに、翔は春香の服装や下着も確認し始めた。
彼は春香の体でスカートを持ち上げ、下着の感触を確かめた。
彼はその繊細で柔らかい感触に興奮を覚え、顔を赤らめながらつぶやいた。
「これが女の子の下着か…」
翔はその感触に驚きとともに、興奮を感じていた。
彼はしばらくの間、春香の体を確かめながら、その新しい感覚に浸っていた。
「やっぱり、これも体験の一部なのか…」翔は恥ずかしさとともに、その違いを受け入れ始めた。
夏の終わり、翔は新たな自分としての生活を始めることを決意した。
彼は春香として生きることを受け入れるしかなかった。
入れ替わりを題材にしたものって、色々ありますね。
君の名は。は割と最近?
フォーチュンクッキーとか
ザ・スイッチとか
転校生とか
機械を使って入れ替わるので思い出したのがこの漫画。
ヘタレな男と強気な女の子なので、入れ替わった後の方が割としっくり。
まあ、最後の方は諸事情で読めてないので
最後まで読んだ方、感想教えてください。
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