渋谷の一角にある、小さなカフェ「エンジェルズ・ティーハウス」。
ここはロリータファッションを愛する人々が集う場所であり、毎週土曜日にはティーパーティーが開かれている。
今日も色とりどりのフリルとレースに包まれた女性たちが集まっていた。
しかし、その中に一人だけ、少し様子が違う若い男性が混じっていた。
真琴は大学生であり、昔からロリータファッションに強い興味を抱いていた。
しかし、男性として生まれた彼にとって、それは隠された趣味であり、決して人前で楽しむことはできなかった。
彼はロリータドレスを着ることを夢見ていたが、その夢が叶う日は来ないと思っていた。
ある日、真琴はSNSで「Reika」という名前の男装女子と知り合った。
彼女の投稿にはいつもスタイリッシュな男装の写真がアップされており、真琴はそのセンスに惹かれてコメントを残した。
意外にも、麗華から返信があり、二人は次第にメッセージを交換するようになった。
数ヶ月のやり取りを経て、真琴と麗華は実際に会うことを決めた。
渋谷のエンジェルズ・ティーハウスでのオフ会の日、真琴は緊張しながらも楽しみな気持ちでいっぱいだった。
「初めまして、麗華さん。」真琴は少し恥ずかしそうに挨拶した。
「初めまして、真琴君。直接会えて嬉しいわ。」麗華は優しく微笑んだ。
二人はカフェの奥の席に座り、お互いの趣味や悩みについて語り合った。
麗華は、自分が性同一性障害であることを打ち明けた。
「男装していると、少しだけ自分らしくいられるの。でも、本当はもっと深い部分で違和感を感じてるんだ。」麗華の声には切実さがにじみ出ていた。
真琴も、自分がロリータファッションに強い憧れを抱いていることを初めて他人に打ち明けた。
「僕も、自分が男性として生まれたことが恨めしいことがあるよ。ロリータファッションを楽しむのは夢だけど、現実には難しいんだ。」
その夜、麗華は真琴に驚くべき提案をした。
彼女の祖母が持っていた古いお守りには、身体を交換する力があるという。
真琴は最初その話を信じなかったが、麗華の真剣な眼差しに心を動かされ、試してみることにした。
「本当にできるの?」真琴は半信半疑だった。
「試してみる価値はあると思う。私もあなたのように、自分らしくいられる時間を持ちたい。」麗華は静かに言った。
儀式は満月の夜に行われ、二人はお守りを手に持ち、呪文を唱えた。
すると、眩い光が二人を包み、次の瞬間、真琴は麗華の身体の中に、自分の身体が麗華の中にあることを感じた。
新しい身体を手に入れた真琴は、ついに自分が夢見ていたロリータファッションを思う存分楽しむことができるようになった。
彼は麗華の助けを借りて、美しいドレスを身にまとい、エンジェルズ・ティーハウスで行われるティーパーティーに参加した。
周りの人々は彼を麗華として受け入れ、真琴は初めて心から幸せを感じた。
しかし、その幸せは長く続かなかった。
麗華の身体に宿ることで、真琴は彼女が経験してきた苦悩や困難を知ることになった。
また、麗華の周囲の人々からの期待やプレッシャーも感じるようになった。
真琴は次第に、自分が単にロリータファッションを楽しむためだけに麗華の身体を借りていることに対して罪悪感を抱くようになった。
「麗華さんの人生って、こんなに大変だったんだ…」真琴はある日、ふとした瞬間に呟いた。
一方、真琴の身体に宿った麗華も、自分が男性として生きることの困難さを痛感していた。
彼女は真琴の友人や家族との関係に苦労し、真琴が抱えていた孤独や不安を理解するようになった。
再び集まった二人は、お互いの経験を共有し合った。
「私は、あなたの身体で生きることで、自分がいかに周りの期待に縛られていたかを知ったよ。」真琴は真剣に言った。
「私も、あなたの身体で過ごすことで、自分が本当に望むことに気づいたの。もう一度、元の身体に戻りましょう。」麗華は穏やかに微笑んだ。
二人は再びお守りの力を借りて儀式を行い、それぞれの身体に戻った。
しかし、今回の経験を通じて得たものは大きかった。
真琴は、自分の趣味やアイデンティティをもっとオープンにする勇気を持つようになり、麗華は自分が真に望む姿で生きるための道を探し始めた。
二人はお互いの存在を支えにしながら、新しい一歩を踏み出すことを誓った。
エンジェルズ・ティーハウスでは、今日も変わらずティーパーティーが開かれている。
その中に、以前よりも一層自信に満ちた真琴と麗華の姿があった。
最初にゴスロリ着るのはなかなか抵抗がありますが
やはり一定数好きな男性もいますよね。
高いやつの満足度はやはり別格ですが
安いものでも充分着られるものはあります。
財布にそんなに痛手がないものを買って、まずは試してみてください♪
ちなみにこの写真の服はヘッドドレス込で2,980円です。
もう廃版だと思いますが。
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