静かな放課後、学校の図書室はいつもと変わらない静寂に包まれていた。
大人しい性格の男子高校生、祐一は、いつものように本棚を巡りながら、今日も一冊の本を手に取った。
それは、古びた革表紙の「魔術書」だった。
「これ…魔術の本?何で学校に?」
手の中に収まったその本を見つめ、少し興味を持ちながらページをめくると、不思議な言葉や絵が並んでいた。
だが、その時、不意に背後から声がした。
「ねぇ、それ、面白そうじゃない?」
振り向くと、そこには幼馴染の美咲が立っていた。
明るくて活発な彼女は、クラスでも目立つ存在だったが、祐一とは小さい頃からの友達だった。
「美咲、こんな信憑性のないもの、特に面白くは…」
「でも試してみたら?何か起こるかも!」
美咲は祐一の手から本をひょいと奪い取り、笑顔でページをめくり始めた。
「ほら、見て!なんか面白そうなのあるじゃん。これ、試してみようよ!」
ページに描かれていたのは、首から下を交換する魔術の説明だった。
祐一は少し引いた顔をしたが、美咲はすでに興味津々だ。
「え、これって危なくないのか?」
「大丈夫だって!ほら、うちの家に行って試してみようよ!」
そう言うと、美咲は祐一の手を引っ張り、図書室を後にした。
美咲の家に到着した二人は、誰もいない静かなリビングで魔術の準備を始めた。
祐一は少し心配しながらも、美咲の勢いに押されて魔術のページを再確認する。
「本当にやるのか?」
「もちろん!だって、面白そうじゃん。さぁ、やってみよう!」
美咲はそう言って立ち上がり、彼女の母が使っているソファの前で真剣な顔をして祈りのようなポーズをとった。
祐一も半ば呆れながら、美咲の指示に従って立ち位置を整えた。
そして、二人は本の記述に従い、手を重ね合わせ、声を合わせて呪文を唱え始めた。
「交換せよ、首から下を…」
その瞬間、突然リビングのドアが開き、美咲の母が顔を出した。
「お茶、持ってきたわよ〜」
祐一は驚いて美咲の母の方を見た。その刹那、呪文が完成した。
「え?」
祐一は一瞬、何が起こったのかわからなかったが、次の瞬間、視界が大きく変わった。
目の前には、自分の体が立っている…いや、そこに立っていたのは美咲ではなく、美咲の母だったのだ。
「な、なにが…」
祐一は驚いて自分の手を見下ろした。
しかし、その手は明らかに女性のもので、見覚えのある母親らしい優しい肌だった。
「祐一…その体…お母さんのじゃない!?」
美咲が驚いて叫んだ。
確かに、祐一の体は完全に美咲の母親の体に変わってしまっていた。
美咲もすぐに事態を把握し、困惑の表情を浮かべた。
「どうしよう、どうしよう…これ、失敗しちゃったんじゃない?」
「ま、待って!どうやって戻るの?」
二人は混乱しながらも、まずは美咲の母をソファに横たえた。
どうやら魔術の影響か、美咲の母はぐっすりと眠ってしまっている。
しばらく目を覚ましそうにない。
「とりあえず、戻る方法を探さなきゃ…」
祐一は真剣な顔でそう言ったが、美咲は少し楽しそうな表情を浮かべた。
「ねぇ、そのままでちょっとポーズとってみてよ。お母さんみたいにさ。」
「え、何言ってるんだよ…今そんなことしてる場合じゃ…」
美咲は祐一の手を引いて、鏡の前に立たせた。
「ほら、せっかくだから少し楽しんでみなよ。だって、こんなチャンス滅多にないじゃん!」
祐一は戸惑いながらも、美咲に言われるまま、何度か女性らしいポーズをとらされてしまった。
動く度にスカートがひらひらと舞い、余分な肉がぷるぷると揺れる。
祐一がそれを意識してしまうと、余計に動きがぎこちなくなってしまった。
しばらくして、美咲は思いついたように顔を輝かせた。
「ねぇ、このまま外に出てみようよ!」
「え!?さすがにそれは…」
「大丈夫だって、ただの親子に見えるだけだよ。ちょっと近所を回ってみるだけ!」
祐一は抵抗したが、美咲の勢いに押され、結局二人で家を出ることになった。
美咲はいつもの笑顔で歩きながら、祐一の手を引っ張って道を歩いていく。
通りすがりの人々は、彼らを親子だと思って何も疑問に思わない様子だった。
「ほら、言ったでしょ?ただの親子に見えるって。」
祐一は緊張しながらも、美咲の言う通り周りの反応が意外と普通であることに少しほっとしていた。
「やっぱり外に出て正解だったでしょ?」美咲は満足そうに笑い、祐一に目をやった。
「まぁ、なんとかバレなかったけど、どうするんだよ。戻る方法もわからないし…」祐一はため息をつきながら言った。
「大丈夫、きっとなんとかなるよ。それに、今日はすごく楽しかった!」美咲は気軽な調子で言うが、祐一はそれを聞いて少し不安そうに彼女を見つめた。
リビングに戻った祐一は、少しホッとした表情でソファに腰を下ろした。
今日の出来事はまるで夢のようだが、現実であることを改めて実感している。
美咲もその隣に座り、楽しげに祐一を見つめていた。
「ねぇ、祐一。お母さんの体、どう感じる?」
美咲が軽い調子で問いかける。
祐一は答えに困りながらも、少し照れくさそうに言った。
「うーん、重いというか…特に胸が…なんか妙に気になるんだよな。」
その答えに美咲は笑いながら、さらに親しげに祐一の肩に手を置いた。
「やっぱりそうなんだ。自分の体じゃないと、違和感あるよね。」
美咲は軽く祐一の腹に指を当てた。
柔らかさを感じながら、美咲は楽しそうに彼の反応を観察する。
祐一はその感覚に驚きながらも、どこか恥ずかしさを感じていた。
「もう…そんなに触るなよ。」
祐一が軽く抗議するも、美咲は全く気にせずに、さらに体の違う部分にも目を向けていた。
彼の胸を揉み、平らになった秘部や丸くなったお尻を撫で回し、体がどう変わったかを確認しているようだった。
祐一は美咲に体をいじられ、普段とはまったく異なる感覚に次第に戸惑いを覚えていた。
彼女が触れるたびに、体が敏感に反応し、今まで経験したことのない感覚が静かに広がっていく。
「なんか、変な感じだ…うっ…」祐一は思わず声を漏らした。
女性の体になったことで、彼が今まで意識したことのない繊細な部分が刺激を受け、妙な心地よさがじんわりと広がってくる。
「ふふ、お母さんの身体でちょっと感じちゃった?」
美咲がいたずらっぽく笑いながら、祐一の反応を見ている。
その言葉に彼は顔を赤らめ、恥ずかしさを感じながらも、女性の体に宿る感覚が自分の意思とは裏腹にどんどん鮮明になっていくのを止められなかった。
「こんなの、初めてだ…」祐一は小さな声でつぶやいた。
自分の体が、まるで知らない領域に入り込んだような感覚に包まれ、次第にその不思議な快感に引き込まれていく。
祐一は、女性の体がどれだけ違うのかを身をもって知りながら、その新しい感覚にどう対処していいのかわからず、ただ黙って美咲の動きを見守ることしかできなかった。
美咲はさらに嬉しそうな表情で、何かを思いついたかのように急に立ち上がった。
「ねぇ、祐一!せっかくだし、うちの制服を着てみない?」
「えっ、それは…どうなんだろうな?」
祐一は戸惑いながらも、美咲の提案に少し興味を抱いていた。
美咲は自分の制服を取り出し、祐一に手渡す。
彼は少し迷ったが、結局は制服を手に取って袖を通してみた。
「うっ…ちょっと小さいな。」
サイズが明らかに合わず、ボタンを留めることはできなかった。
美咲はそれを見て少し残念そうな顔をしたが、すぐにまた笑顔に戻った。
「やっぱりちょっと無理か…まぁ、いいか!いつかまた別の機会にね。」
祐一も肩をすくめ、ほっとしたように制服を脱いで元の服に戻った。
その後、二人は魔術書を開き、元に戻る方法を探し始めた。
祐一は一生懸命呪文を読み上げ、美咲それを見ながら胸やお腹を触って遊んでいた。
しかし、流石に途中からは真剣な表情で彼の隣でサポートしていた。
「よし、これでどうだ…!」
祐一が最後の言葉を唱えた瞬間、部屋の中に不思議な風が吹き抜け、二人の体は再び元に戻った。
祐一は元の自分の体に戻り、ほっとした表情を浮かべる。
「やっと戻った…」
美咲も安心したように笑いながら、ベッドで眠っている母を見に行った。
「うん、気づかれずに済んでよかったね!」
祐一は頷きながら、今日の出来事を振り返りつつ、少し複雑な気持ちを抱えていた。
翌日、学校に登校した祐一は、昨日の出来事がまるで夢だったかのように感じていた。
教室に入ると、美咲がにこやかに手を振っていた。
「おはよう、祐一!昨日は面白かったね。」
「お、おはよう…まぁ、色々とあったけど…」
祐一は少し恥ずかしそうに返事をしたが、美咲はそんな様子を気にせず、嬉しそうに近づいてきた。
「今度は、もう少し面白いことを試してみたいの。どうかしら?」
「え…またかよ?昨日は本当に大変だったんだよ?」
驚く祐一に、美咲はいたずらっぽくウインクをしながら、次の計画を楽しげに練っているようだった。
「ふふ、楽しみにしててね!」
祐一は考え込んだ後、少し照れくさそうに頷いた。
童顔な中学生男子くらいなら違和感少なくて済みそう。
高校生くらいだと、なかなか厳しいんじゃないですかね?
イラストの方はちょうど基になる写真にショートヘアーのがあったので
適当に指示を追加したら男っぽい顔になりました♪
誰得なのかは知りません。
そういえば、Googleアドセンスの広告を消しました。
何か使ってる側もうざったくなってきたので。
その割には大した収入にもならないので。
意図的に貼ってる広告はそのままですが
急にポップしてくる広告は多分出ないはず。
もし出てくるようなら教えてください。
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この先、おまけの母親視点
二人が外出した後、部屋の静寂の中で、布団に横たわっていた美咲の母親がゆっくりと目を開けた。
起き抜けの感覚がどうもおかしい。
体が重い、いや、筋肉のつき方がまったく違う。
寝ぼけた頭の中で、何かが明らかに変わっていることに気づき始めた。
「え…?何これ…」
彼女は驚いて声を出し、自分の体を確認する。
手を見つめると、いつもの自分の手ではなく、少しごつごつした大きな手が視界に入る。
その瞬間、彼女は一気に目が覚め、慌てて布団から飛び起きた。
そして鏡を見ると、そこに映っていたのは、まさしく美咲の幼なじみである祐一の姿だった。
「どういうこと…?私、男になってる…?」
まさかの事態に彼女は完全に混乱した。
鏡の前で立ち尽くし、しばらく自分の体を確認するために手で顔を触ったり、腕や肩を動かしたりしていた。
しかし、祐一の体であることは疑いようがなかった。
「これは…夢かしら…?それとも…」
彼女はさらに自分の体を探り始めた。
男性の体にある違和感を覚えつつも、どこかその新鮮さに興味が湧いてきてしまう。
特に、今までとは違う体の機能がどうなっているのか、好奇心が抑えきれなかった。
「あの子たち、一体何をしたの…?」
しばらくの間、彼女は体の変化に戸惑いながらも、その感覚を確かめるようにしていた。
しかし、突然玄関のドアが開く音がして、美咲と祐一が帰ってきたことに気づいた。
慌てた彼女は、元の場所に戻り、すぐに寝たふりをして様子を伺うことにした。
「帰ってきたみたい…とりあえず話を聞こう。」
美咲と祐一の会話がリビングから聞こえてくる。
彼らが体を交換する魔術を試したこと、そして母親と祐一が思わぬ形で入れ替わってしまったことを話しているのが耳に入ってきた。
母親はそこで全ての事情を理解し、しばらくじっとして聞き耳を立てたまま考え込んだ。
「なるほどね…そんなことができる本があるなんて…」
祐一と美咲の会話が途切れ、二人はそれぞれの部屋に戻ったようだった。
母親は寝たふりを続けながらも、内心で何かがムクムクと湧き上がってきた。
原因は分かったものの、それ以上に「自分の手でも試してみたい」という衝動が彼女を捉え始めたのだ。
元に戻り、祐一と美咲が部屋を出た後、静かになった家の中で、美咲の母はベッドからゆっくりと起き上がった。
まだ余韻の残る不思議な感覚を振り払いながら、ふと目に入ったのは、先ほど祐一と美咲が話していた「魔術書」だった。
そこには、信じられないような魔術が記されている。
興味をそそられた彼女は、つい手を伸ばしてその本を開いた。
「これが、身体が入れ替わった原因か…」
ページをめくりながら、彼女は体を入れ替える魔術やその他の術についても読み進めた。
読むうちに、その複雑な方法や呪文が自然と頭の中に入り込んできて、気が付けばいくつかの魔術のやり方を覚えてしまっていた。
元の体に戻る方法も明らかにされており、入れ替わりの魔術はそれほど難しいものではないと理解した。
「なるほど…こうすれば、私も入れ替わることができるのね。」
彼女の心には、いたずら心と好奇心が湧き上がった。
娘と自分が入れ替わるという考えが、じわじわと楽しみなものに思えてきた。
その日の夜、家が静まり返った頃、母親は静かに魔術書を取り出し、呪文を唱えた。
数秒のうちに、彼女は自分の意識がふわっと浮き、気づけば自分の体ではなく、美咲の体の中にいた。
「成功した…!」
彼女は思わず口元がほころぶ。
美咲の体の軽さや若々しさを感じつつ、鏡の前に立ち、自分の娘の顔を眺めた。
嬉しさがこみ上げてくるが、それを楽しむ暇はなかった。
明日の朝、どうやって美咲に説明するかを考えなくてはならない。
次の日の朝、目を覚ました美咲は、異常な感覚に気づいた。
起き上がってすぐに、自分の体ではなく、まさかの母親の体になっていることに気づき、完全にパニックに陥った。
「何これ…!?私、どうして…お母さんの体に?」
彼女は混乱しながら、ベッドから飛び起き、部屋を出てリビングに向かった。
そこで待っていたのは、自分の体の中にいるはずの母親だった。
美咲が何か言おうとする前に、母親は落ち着いた様子で説明を始めた。
「美咲、落ち着いて。これ、昨日あなたたちが使っていた魔術で入れ替わったの。試しにやってみたのよ。」
「えっ…?なんでそんなことを…!」
母親は微笑みながら、まるで子供にいたずらを見つけられたように説明を続けた。
「あなたが、ちょっと反省する必要があると思ってね。それに、入れ替わりって、少し興味深いじゃない?」
「お母さん、そんな…!私、どうすれば…」
「大丈夫、今日一日だけだから。その間、あなたは私の代わりに家のことをやってもらうわ。反省も兼ねてね。」
美咲は何も言い返せず、しぶしぶ母親の提案を受け入れるしかなかった。
母親は満足げに笑い、準備を整え、娘の代わりに学校に向かうことにした。
学校に着いた母親は、娘として振る舞うことを試みた。
初めは不安があったが、美咲の体は若く、自然に周囲に溶け込むことができた。
そして、授業中も、友人たちと話す時も、何も問題なく進んでいた。
昼休みになると、母親はさらに大胆な考えを抱き、祐一に声をかけた。美咲として彼に提案したかったことがあったのだ。
「祐一、ちょっと話があるんだけど…」
母親は娘の口調を真似しつつ、魔術を使った新たな計画について祐一に提案し始めた。
祐一は一瞬驚いたが、美咲(のように見える母親)の提案に興味を持ち、耳を傾けた。
「今度は、もう少し面白いことを試してみたいの。どうかしら?」
「え…またかよ?昨日は本当に大変だったんだよ?」
驚く祐一に、美咲(のように見える母親)はいたずらっぽくウインクをしながら、次の計画を楽しげに練っていた。
「ふふ、楽しみにしててね!」
祐一は考え込んだ後、少し照れくさそうに頷いた。
その瞬間、母親は内心で大きく微笑んだ。
この新しい体験は、ただのいたずらの域を超えて、彼女にとっても楽しめるものとなっていたのだ。
その一方で、美咲は家で家事をこなしながら、自分の状況に対して少しの反省と、母親に対する驚きとが入り混じった複雑な感情を抱いていた。
そして、自分が元に戻る時が来ることを、ただ静かに待っていた。
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