翔太は友達の大輔から奇妙なおまじないの話を聞いた。
大輔はそのおまじないを使うことで、別の誰かの体になれると言っていた。
「本当にできるのかな?」と翔太は半信半疑だったが、興味が湧いて試してみることにした。
その晩、翔太はおまじないを唱えながら、自分の部屋で待機していた。
心の中で妹の美咲の名前を呼びながら、手順通りに呪文を唱えた。
次の瞬間、部屋が眩しい光に包まれ、翔太は体がふわりと浮き上がる感覚を覚えた。
目を開けると、自分の体がまるで異なる感触に包まれていた。
鏡の前に立つと、翔太はそこに美咲の姿を見つけた。
彼女の長い髪、華やかなワンピース、そして柔らかい曲線が目の前にあった。
翔太は驚きと興奮の入り混じった感情で、自分の新しい姿を見つめた。
「これが、美咲の姿か…」翔太はつぶやいた。
リビングに移動し、ソファに座ろうとした翔太だったが、すぐに自分がどう座ればいいのか分からなくなった。
美咲の体では、自然に座ることができない。
彼は手探りで座ろうとしたが、どうしても不自然な姿勢になってしまった。
「どうしよう…こんな座り方で大丈夫かな?」翔太は困った表情でつぶやいた。
その時、家のドアが開き、美咲が帰ってきた。
彼女はすぐに異変に気づき、「あれ?どうして私が?」と驚きながらも、慌てる翔太の話を聞いて理解した。
「翔太、どうして私の体に?」
翔太は赤面しながら説明した。「実は、おまじないでこうなってしまったんだ。どうやって座ればいいのか分からなくて…」
美咲は少し考え込みながらも、「最初は慣れないよね。とりあえず、リラックスして、自然に座ってみよう」と優しく言った。
翔太は美咲のアドバイスに従い、ソファに座りなおしてみた。
最初はどうしても不自然な姿勢になってしまったが、美咲の言葉を思い出しながら、少しずつ自然に座れるように努力した。
ワンピースがふわりと広がり、彼の足もやっと自然に配置できるようになった。
「こんな感じでいいかな…?」翔太は自信なさげに尋ねた。
美咲は微笑みながら頷いた。「うん、だいぶ良くなったよ。最初はみんなこんなもんだよ。少しずつ慣れていけば大丈夫。」
翔太は美咲の言葉に少し安心しながら、自分の姿に対する違和感を和らげていった。
美咲の体に慣れるための努力をしながら、彼はこの新しい体を受け入れることに決めた。
「これから数日どうしようかな…」翔太は元に戻るまでのことを少し悩みながらも、前向きな気持ちで新しい体での日常を楽しむ決意を固めた。
まあ、数日で元に戻るという想定ではあるんですが
それでもこの状況ってどうするんでしょうね?
学校とかも通えないし、親への説明も大変だし。
こんなおまじないがある世界なら、こんなのは日常茶飯事何でしょうか?
今日から僅かな期間の夏休み♪
家事に育児にその他諸々。
休みってなんだっけ?
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