張り詰めた会議の後、接待という名の一幕が始まった。
中国の都市部にある豪華なホテルの一室で、日本から来た会社員・佐藤隆也は、特別なもてなしを受けていた。
先方の企業が用意した酒と料理、そして艶やかなチャイナドレスを身にまとった女性が彼に寄り添ってくる。
「どうぞ、おくつろぎください。佐藤さんには特別なサービスを用意しました。」
流暢な日本語を話すその女性は微笑みながら、グラスを彼に差し出した。
だが、隆也は慎重だった。
彼は仕事柄、こうした接待の裏に潜む危険を知っていた。
特にこの企業、最近は競合他社への情報漏洩に関与しているという噂が絶えなかった。
「ありがとうございます。でも、もう少しお話を聞かせてください。」
軽く酒を口に含むふりをしながら、隆也は相手の出方を探った。
その夜も更け、女性の誘いは一層あからさまなものとなっていった。
彼女の名はリ・フェイと名乗り、妖艶な眼差しで隆也を見つめる。
「佐藤さん、一人でお部屋に戻るなんて寂しいでしょう?」フェイは彼のネクタイを指で弄びながら、そっと耳元に囁く。
だが、その瞬間、彼女の視線が一瞬だけ硬直した。
隆也の指が、不意に彼女の手首を掴み、そのまま強くねじる。
「…何をするの?」
「悪いが、君の計画には乗れない。」その言葉とともに、隆也は自分の内に秘めた力を解放した。
実は彼は、極秘の人体実験により、特殊な能力を持つことができた。
それは他者と身体を入れ替える力――。
一瞬の目眩とともに、フェイの意識は暗転した。
そして、目を開けた彼女は、自分が隆也の身体に入れ替わっていることを理解する。
「…これがどういうことかわかるか?」隆也――今やフェイの身体を持つ彼は、唖然とする自分の姿を見下ろした。
「返して…私の身体を!」フェイ(隆也の身体)は叫び声を上げるが、彼は冷静に首を振った。
「そう簡単にはいかない。これから君には協力してもらう。」
隆也はフェイの身体を利用してその場を離れ、2人で日本へ出国した。
フェイの身体の美貌を武器に、彼は簡単に追跡を逃れることができた。
日本に戻った隆也は、自らの能力をさらに活用する計画を立てていた。
フェイ(隆也の身体)はさらに適当な野良犬の身体と交換し、そのまま放置。
そして、フェイの身体――彼の新しい「資産」を闇ウェブのオークションにかけた。
「こんな美しい身体、いくらになるかな?」彼は画面越しに入札者たちの競り合いを眺め、満足げに微笑んだ。
フェイの身体は高額で落札され、隆也のもとには莫大な資金が転がり込んだ。
その背後で、野良犬の身体に閉じ込められたフェイの意識は永遠に戻ることのない運命を悟る。
「これで終わりだ。」
隆也は新たな人生を歩む決意を胸に、再び闇の世界へと足を踏み入れた。
物語はここで幕を閉じるが、隆也の行為が引き起こすさらなる波紋は、誰にも予想できないものだった。
時折ぶち込みたくなるぶっ飛んだダークな展開。
良い人は誰もいませんね。
他人の身体を売り捌く男と美人局、野良犬は被害者?ですね。
これ以上続けられません。私がもうこの先考えつかないので。
ただ、美人局に罪はあってもチャイナドレスには罪はない。
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