「ユウタ、それ…本当に似合ってるよ。」アヤは少し驚いた表情を浮かべながら、目の前に立つユウタを見上げた。
ユウタは普段とは違い、白いブラウスに黒のスカート、そして少し丈の長いブーツを履いていた。
その姿が想像以上に自然で、アヤも思わず感心してしまう。
「ほんと?ありがとう、アヤ。」ユウタは少し照れくさそうに微笑みながらスカートの裾をつまみ、軽く回ってみせた。
「なんだか、自分じゃないみたいで不思議な気分だけど…こういう服装も、意外と楽しいかも。」
「そうね。なんだか女の子みたいに見えるよ。」アヤは少し意地悪に微笑んだが、その顔にはどこか親しみが感じられた。
ユウタも冗談っぽく返し、「これで本当に女の子になれたら、もっと楽しいかもね」などと笑いながら言った。
その言葉が、どこか予感めいたものを孕んでいたことには、二人とも気づいていなかった。
ユウタがふざけてスカートの裾をふわりと持ち上げた瞬間、突然、頭の中がぼんやりとした。
気がつくと、目の前に自分が立っている。
「…え、俺?」目の前のアヤが話しかけてきたが、その中身は間違いなく――ユウタだった。
アヤも驚いた表情で自分の体を見下ろし、鏡に映る自分の姿に目を見開いた。
「これって…ユウタの体?」と呟き、目を何度も瞬かせる。
「え、ちょっと待って…本当に入れ替わっちゃったの!?」ユウタ(アヤ)は自分の手を見つめ、しっかりとした男性の骨格と筋肉の感触に戸惑いを隠せない様子だった。
アヤの体を手に入れたユウタは、嬉しさと興奮を隠しきれずに自分の体を確認し始めた。
細く華奢な手首、柔らかい髪の毛、そして軽やかなスカートの感触。
鏡に映る自分の姿を見て、思わずにやけてしまう。
「これが女の子の体なんだ…」ユウタはスカートの裾をそっと持ち上げ、その動きで感じる軽やかさに、ふわっとした新鮮な気分を味わっていた。
「ユウタ、そんなに私の体で楽しんでるの?」アヤは不安そうに、しかし少し呆れた様子でユウタ(アヤ)の動きを見つめる。
「ごめん、アヤ。でも、女の子の服ってこんなに楽しいんだなって、つい…」ユウタは恥ずかしそうにしながらも、好奇心を抑えられないようで、アヤの体での新しい感覚を味わい続けた。
一方で、ユウタの体に入れ替わったアヤは、体の違いにすぐに戸惑いを感じていた。
自分よりも大きな肩幅や、普段感じることのない筋肉の重みが、違和感としてのしかかってくる。
「これが男の体なんだ…こんなに重くて、しっかりしてるんだね。」アヤは腕を伸ばし、指先から肘までのしっかりとした筋肉を触りながらつぶやいた
彼女の目には驚きと興味が混ざり合った表情が浮かんでいた。
「アヤ、大丈夫?」ユウタは気遣わしげに声をかけたが、彼女は「なんとかなるわ」と笑ってみせたものの、戸惑いを完全には隠せなかった。
入れ替わってから数時間が経ち、ユウタとアヤはそれぞれ異性の体に慣れようと試みていた。
しかし、時間が経つごとに、お互いの体の違いを肌で感じる瞬間が増えていく。
ユウタの視点(アヤの体に入ったユウタ)
「スカートって、こんなに軽いんだ…風が吹くだけでヒラヒラ動くなんて思わなかった。」ユウタは周りの視線を気にしながら、スカートの裾をさりげなく抑えて歩いていた。
普段のズボンと違い、下半身があまりにも解放的で、風が吹くたびに冷たさや心もとない感じがする。
「…なんか、座り方とかもすごく気を使うんだな。」ふとした瞬間に、座る時の姿勢や歩き方、さらにはスカートの中に何かが見えないかなど、ささいなことにも神経を使わなければならないことに気づく。
無意識のうちに手を膝の上に置いて、少し内股気味に座っている自分が、なんだか滑稽に感じた。
周囲の視線も、いつもとは少し違う。
特に男性たちの視線を感じるたびに、妙な居心地の悪さと緊張感がこみ上げてくる。
普段はあまり気にしなかった他人の視線が、今は自分にとってとても敏感なものに感じられる。
「これが、女の子として生きるってことなのかな…」ユウタは小さなため息をつきながら、ふと鏡に映る自分の姿を見つめた。
華奢な肩、優しい丸みを帯びた体つき、そしてしっとりとした長い髪。
その姿は、見慣れているはずのアヤなのに、まるで自分が別の人間になったような錯覚を覚える。
アヤの視点(ユウタの体に入ったアヤ)
一方、ユウタの体に入ったアヤも、自分とはまるで違う感覚に驚きを隠せなかった。
まず、何よりも体の重さと筋肉の張りが、彼女にとって新鮮でありながらも、どこか圧迫感を感じさせていた。
「肩がこんなにガッチリしてるなんて…」アヤは自分の肩に手を置き、そのしっかりとした骨格と筋肉の硬さに驚いた。
普段の自分よりも遥かに大きな手、力強い腕、そして胸の中に響く低い声。
それはすべてが自分ではない感覚で、どこか異物感を覚える。
「ユウタって、こんなに力があるんだ…」アヤは試しに何か重たいものを持ち上げてみたが、思ったよりも軽々と持ち上げられたことに自分でも驚く。
普段、自分の体では少しきつかった物を簡単に持ち上げられるこの力強さは、なんとも言えない不思議な安心感と、同時に慎重さをもたらしていた。
しかし、ふと気を抜くとつい力が入りすぎてしまい、物を強く握りすぎたり、動きが大げさになったりしてしまう。
「男の体って、ちょっとしたことで力が出ちゃうのね…気をつけないと、怪我させそう」と、アヤは自分の不器用さを感じながら、男性としての体の扱い方に苦戦していた。
また、声を出すたびに低くて太い声が響くのも、新鮮ながら少し恥ずかしい。
ふとした瞬間に「あ、これがユウタの声なんだ」と思い、顔が少し赤くなる。
自分の声とは全然違うこの響きが、どこか自分を「強く」感じさせるのが不思議だった。
その日の終わり、いつの間にか元に戻っていた二人は公園のベンチに並んで座り、それぞれの経験を共有し合った。
「アヤ、女の子の体って、本当に色々と気を使うんだね。スカートや髪の毛、周りの視線…全部が意識しないといけなくて。」
「私も、男ってこんなに力があって重いとは思わなかったよ。普段の自分が、どれだけ軽くて繊細なものか、今さらわかった気がする。」
二人はお互いの体験を語り合いながら、自然とお互いの苦労や喜びを理解するようになっていった。
異なる性別としての生活を一日だけでも体験することで、二人の絆はより深まり、異性としての新たな一面に対する尊敬が生まれた。
「アヤ、今日はありがとう。本当に色んなことを学べた。」
「こちらこそ、ユウタと入れ替わって、もっと君のことがわかった気がするわ。」
二人は微笑み合い、普段とは違う視点からお互いを見つめ直すことで、新たな理解を築き上げることができたのだった。
女装趣味な人って多分女性になれたら。。。とか考えるわけですよ。
もちろんどこまでかは人それぞれですが。
こういうことが起こる世界であれば
異性の体験をして、大きくなったら好きな方選べるとか楽しそうです。
私は元に戻れるのであれば試してみたいです。
完全に女性として生きたいとは思ってないんですよね。
特に今の生活を不自由に思ってないですし。
もし女性として生まれてたなら、多分戻れるなら男も経験したいとか言いそう。
結局流れに身を任せるだけでどっちでもいいんだろうな。
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