高校生の翔太は、友人の誠と放課後に教室で談笑していた。
教室には他に誰もいなかった。
彼らは、誠が持ってきた奇妙な大きなピンクの風船について話していた。
「誠、この風船どこで手に入れたんだ?」と翔太が尋ねる。
「友達がくれたんだけど、なんか魔法の風船って言ってたんだよね」と誠が笑いながら答えた。
「信じられないだろうけど、これを持つと何でも願いが叶うんだってさ。」
翔太はその話を半信半疑で聞いていたが、好奇心が勝って風船を手に取った。「じゃあ、試してみてもいいかな?」
誠はニヤリと笑った。「もちろん!でも、ちゃんと願いを言わないと効果がないらしいよ。」
翔太は少し考えた後、冗談半分で言った。「もしこの風船が本物なら、一日だけ女の子になってみたいな。」
しかし、その瞬間、誠の笑みが意味深なものに変わった。「その願い、今から叶うよ。」
翔太は困惑したが、風船が突然眩しい光を放ち始め、彼の体が温かくなった。
次の瞬間、彼は自分の姿が変わっていくのを感じた。
鏡を見ると、そこには可愛らしい女子高生の姿が映っていた。
ショートヘアに、制服姿の自分。驚きと戸惑いが入り混じった表情で、自分自身を見つめた。
「誠、これ…どうなってるんだ?」声も高く、女性のものになっていた。
誠は冷たく笑った。「実は、その風船にはもう一つの秘密があってね。一度願いが叶ったら、戻れないんだ。」
「何だって!?そんなの聞いてないぞ!」翔太は叫んだ。
「聞いてないんじゃなくて、言わなかったんだよ。翔太、君には特別な体験をしてもらいたかったんだ。」誠は嘲笑うように答えた。
翔太は絶望に打ちひしがれたが、何もできなかった。
学校にも行けず、家族にも会わせる顔がない。
彼は新しい名前を名乗り、「沙織」として一日を過ごすことにした。
放課後、沙織としての生活を強制的に送ることになった翔太は、
少しずつ周囲の人々との接し方や、自分自身の感じ方が変わっていることに気づいた。
そして、それが意外と心地よいものであることに驚いた。
しかし、夜になると翔太は再び絶望に襲われた。
何度も風船に向かって「元に戻してくれ!」と叫んだが、風船は反応しなかった。
翌朝、翔太は未だに沙織の姿のままだった。
パニックになり、誠と再び会ったが、誠はただ冷たく笑っただけだった。
「戻る方法なんてないよ、翔太。君はもう永遠に沙織なんだ。」
その言葉が翔太の心を打ち砕いた。
彼は無理やり女の子にされたまま、元の姿に戻ることは決してなかった。
希望も絶望も消え去り、彼は新しい名前「沙織」として、少しずつ前に進むしかなかったのだった。
女装した写真をメインコンテンツにすると決めた時点で
ショートストーリーを作るときはこんな感じのものを用意する予定でした。
でも、性的なものを扱う場合、ものによっては制限がかかるので
なかなか上手くできなかったのですが、ようやく思い通りになってきた。
この手の話は、同世代なららんま1/2で目覚めた人が多いのでは?と思ってます。
結構年齢絞られそうですが、アラフォーであることを隠す気は無いです。
今読んでも普通に面白いので、犬夜叉とかうる星やつらとか好きなら買いですね♪
色々言いたいこともありますが、カエルとタコが溺れた泉ってなんだよ。。。
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