彼女の制服が目の前にある。無意識に手を伸ばしてしまった僕は、それを触れただけで、まるで異世界に迷い込んだかのような高揚感に包まれた。
しかし、次の瞬間、彼女──桜子(さくらこ)が現れ、僕は逃げる間もなく取り押さえられてしまった。
「何してるの、あんた?」
冷たい声にぞっとし、僕は震えながら答えた。「その……、ただの冗談だって……」
「冗談で済むと思ってるの?」桜子は目を細め、鋭い視線で僕を見つめる。「それなら、私の家まで来てくれる?ちゃんと説明してもらうから」
僕は逆らうことができず、彼女の言葉に従って自宅へと向かう。
途中、言い訳を考えようとするが、桜子の冷たい表情に怖気づき、何も思いつかないまま彼女の家に到着した。
桜子の家に入ると、意外にも厳格そうな母親が出迎えてくれた。「桜子、どうしたの?連れてきたのは友達?」
「友達なんかじゃないよ、お母さん。こいつ、私の制服を盗もうとしたんだ」
その言葉に、母親の表情が険しくなった。「まあ、それは大変ね……」
僕はますます縮こまり、言葉を発することができなかった。
「ねえ、お母さん。こいつ、罰として私の言うことを聞かせてもいいよね?」
母親はしばらく考え込んでから、にやりと笑みを浮かべる。「そうね……面白いかもね。あなたが彼にどんなことをさせるのか、ちょっと興味あるわ」
僕は内心で青ざめるが、抵抗する力もなく、桜子の指示に従わざるを得なかった。
桜子に言われた通り、僕は彼女の制服に袖を通すことになった。
スカートの裾がふわりと揺れると、不思議な感覚に包まれた。
少しずつ着替えが進むと、鏡に映った自分がいつもとまるで違う存在に見える。
「ふふ、制服着たかったんでしよ?よく似合ってるわよ」桜子が嬉しそうに笑う。
「これで……満足かよ」僕は恥ずかしさに耐えきれず、顔を赤くしたまま視線を逸らした。
「いいえ、まだまだよ」桜子は厳しい表情を崩さず、さらに命令を重ねてきた。「これから、私の母と一緒に家の手伝いをしてもらうわ」
突然の展開に戸惑う僕だったが、桜子の母親がそれに賛成するかのようにうなずいた。「ちょうど家事を手伝ってくれる人が欲しかったのよ」
それから数日、僕は桜子の母親と一緒に家事を手伝わされる日々が続いた。
掃除、洗濯、料理……普段は経験しないようなことを次々と教えられ、最初はぎこちなかった動きも少しずつ慣れてきた。
桜子の母親はまるで僕を自分の娘のように扱い、時には優しく指導し、時には厳しく叱責する。
そんな日々の中で、僕は桜子の母親が若い頃に戻りたいという願望を持っていることを知った。
「私も、もう少し若ければね……」彼女はふとした瞬間に呟いた。「桜子と一緒に学校へ通えたら、どれだけ楽しいかしら」
その言葉に胸が締めつけられるような気がした。
彼女の望みは純粋で、愛情に満ちているように思えたのだ。
そんなある日、僕は再び桜子の家で制服を着せられていたが、ふとした違和感を覚えた。
目を開けると、僕の体が目に映る──いや、正確には僕の体に桜子の母親が入っていた。
「ええ?何が起こったんだ!」僕は驚きのあまり叫んだ。
「あなたと体を交換したのよ」桜子の母親は冷静に告げる。「これで、私も桜子と一緒に学校へ行けるわ」
呆然とする僕に対し、桜子はニヤリと笑みを浮かべた。「今まで散々指導されたんだし、これからは母に成り代わってもらうわよ」
僕は彼女の母親の体で家事をこなしつつ、自分が桜子の制服を着られる特権を持つ一方で、家の中では完全に家政婦として扱われるようになった。
桜子の母親と入れ替わってから数ヶ月が経った。
最初はどうしても信じられなかったが、現実は変わらない。
鏡の前に映るのは、桜子の母である「年配の女性」の姿をした自分。どうやら、この体で暮らすことが日常となり、抜け出せない牢獄に閉じ込められたようだ。
「今日も制服、しっかり着てね。」
そう言って笑顔で制服を差し出してくる桜子。
彼女に逆らえば、また「言うことを聞かないと、罰を与えるからね」という脅しが待っている。
桜子の意図を理解するには、もうあまりにも時間が経ちすぎてしまったのかもしれない。
僕は仕方なく、ショーツとブラだけ纏った熟女の姿でその制服を手に取る。
袖を通すたびに、桜子の母の体がいやでも意識にのしかかってくる。
年齢を感じる肌の質感、女性らしいライン、体の節々が痛む感覚。
そんな体で、かつての桜子の制服を着ることが、どれほどの違和感をもたらすか——最初は羞恥と絶望に苛まれていたが、いまではそれも少しずつ慣れつつある自分がいる。
その日は特に忙しかった。
桜子と彼女の友達(僕の元クラスメイト)が遊びに来て、家中が賑やかだった。
彼女達は、僕が制服姿で掃除や洗濯をしている様子を見て、楽しそうに笑っていた。
彼女達にとって僕の姿は、ただの「遊びの延長」なのかもしれない。
しかし、僕にとっては苦痛の連続だった。
「お母さん、もっとちゃんとやってね。」
桜子はそう言って、僕に指示を出す。
以前は桜子に対して「クラスメイト」として接していたが、今では「彼女の母」として見られ、かつ尊敬の念も何もない。
ただの家政婦のように扱われているのだ。
桜子が言う通り、僕は彼女達が楽しむ間、黙々と家事をこなすしかなかった。
そして数年が経ち、桜子と僕の体は無事に高校を卒業した。
桜子は新たな生活を謳歌し、桜子の母もまた、僕の体で大学に進学することになった。
男女の立場になった2人は、付き合っているかのような接し方で振る舞っている。
しかし、僕の状況は変わらない。
僕は依然として彼女の母として制服を着させられ、家事を押し付けられる日々を送っていた。
「ねえ、これからもずっと、制服姿で家事をお願いね。」
桜子のその一言に、僕はもう抵抗する気力を失っていた。
鏡に映る自分の姿は、あの頃から更に年老いた桜子の母の体のまま。
いつか元の姿に戻れると信じていたが、その希望はとうに消え失せていた。
こういうイタズラをする人は相応に罰を受けた方が良いですね。
せめて合意の上ならこうはならないと思いますが。
これからも彼女の制服を着れるんだし、本人的には幸せなのかな?
自分の人生奪われて、年取らされて、家政婦にされてますけど。
一部の人には本当にご褒美かも?
私は見てる側が良いです。
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