ある日、平凡な会社員である田中浩二は、図書館で古びた魔法の本を見つけた。
その本には「魂の入れ替わり術」と呼ばれる呪文が記されていた。
好奇心から浩二はその呪文を試してみることにした。
「本当にこんなことができるのか?」浩二は半信半疑で呪文を読み上げた。
次の日、浩二は同僚の美咲をカフェに呼び出した。
「ちょっと実験してみたいことがあるんだ」と言い、彼女の目の前で呪文を唱え始めた。
「何をしているの?」美咲が不安そうに尋ねた瞬間、目の前が真っ白になり、気がつくと浩二は自分の体ではない女性の体に入っていた。
鏡に映るのは、同僚の美咲だった。
「これで美咲になったら、何でも思い通りにできるぞ」と浩二は内心ほくそ笑んだ。
その瞬間、魔法の本は眩い光を放ち、灰となって消え去った。
浩二は驚きのあまり言葉を失ったが、すぐに新しい状況を楽しむことに集中した。
一方、美咲は突然の変化に驚きと混乱を隠せなかった。
彼女は自分の体が男になっていることに気づき、浩二の仕業だと直感的に悟った。
数日後、浩二(美咲の体)は新しい生活に慣れ始めた。
美しい顔立ちや職場での注目を利用して、優越感を感じる日々を送っていた。
まず、周囲からの注目が違った。
美咲は職場で美人として有名だったため、浩二は自然と多くの注目を浴びることができた。
男性社員たちが親しげに話しかけてくるその様子に、浩二は心地よさを感じた。
元々は目立たない存在だった浩二にとって、この変化は新鮮で刺激的だった。
また、美しい外見のおかげで、上司や同僚からの扱いが非常に良かった。
仕事が困難な時でも、すぐに助けてもらえる環境に浩二は感動した。
会議中に意見を求められることも多く、自分の意見が尊重されることに驚いた。
さらに、女性としての特権を享受できる場面も多かった。
例えば、ランチミーティングでの席取りやイベントの司会など、目立つ役割を任されることが増えた。
美咲の体を借りたことで、浩二は初めて感じる社会的な優位性を楽しんでいた。
一方、美咲(浩二の体)は不便で不快な毎日を過ごしていた。
体の重さや力の違い、そして周囲の扱いの変化に戸惑っていた。
しかし、男としての新しい経験が彼女に自信を与え、彼女自身の本当の強さを見つけるきっかけとなった。
まず、体力の違いに驚いた。
男の体は筋力があり、重い荷物も簡単に持てる。
これにより、日常生活の中で感じていた小さな不便が解消された。
美咲はこれを利用して、ジムに通い始め、自分の体を鍛える楽しさを発見した。
また、男性としての扱いの違いも新鮮だった。
職場での上下関係や人間関係の構築が、女性とは異なるダイナミズムで進行することに気づいた。
彼女はこの新しい視点から物事を捉え、今まで見えなかった問題解決の方法を見つけることができた。
さらに、男性としての自信が彼女に新たな挑戦を促した。
美咲は男性社員としての立場を利用して、新しいプロジェクトに積極的に参加し、自分のスキルを磨く機会を増やした。
これにより、彼女は職場での評価も上がり、自己成長を感じることができた。
ある日、浩二(美咲の体)は次第にその立場の難しさに気づき始めた。
周囲からの期待やプレッシャー、そして女性としての生き方の難しさに直面し、徐々に心が折れ始めた。
元に戻る方法を探そうとしたが、魔法の本は既に消滅しており、浩二は元に戻れないことを悟った。
この手の話って、男が得する話が多い気がしますが
現実的には今の日本だとなんだかんだで男の方が得な気がします。
なので、男にされた側を幸せにしてみました。
もちろん人によるんだと思いますが。。。
給料面だけ見たら、事務のおばちゃんよりも若い技術者の方がもらえるし
子供がいるとフルタイムで働けないですし
子供がいない方は出世もしてる感じですが
一昔前の女性の幸せは掴めなくなってしまいますね。
まあ、今の時代それが幸せかはそれこそ人によりますが。
今はみんなどう思ってるんですかね?
なんか最近もやもやすることもあり、ちょっと毒抜き。
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