京の都には、葵という名の貴族の娘がいました。
彼女はその美しさで知られ、多くの詩人が彼女を詠んだ歌を残しています。
しかし、葵には誰にも言えない秘密がありました。
彼女の十二単衣は、ただの衣ではなく、古の魔法で織り込まれた特別なものだったのです。
その衣を纏うと、心の中で願うことが叶うという不思議な力を持っていました。
しかし、その力は大きな代償を要求するものでした。
ある春の日、桜が満開の下、葵は皇子の行列を見かけました。
皇子の優雅な姿と慈悲深い眼差しに心を奪われた葵は、彼の愛を得るためならどんな代償も払う覚悟でした。
その夜、葵は十二単衣を身に纏い、皇子の愛を願いました。
翌朝、皇子は葵のもとを訪れ、彼女に求婚しました。葵の願いは叶ったのです。
しかし、幸せも束の間、葵は自分の存在が皆の記憶から消え去っていくのを感じ始めました。
彼女の家族、友人、さらには皇子でさえも、葵を忘れてしまったのです。
葵は自分が誰であるかすらわからなくなり、ただ一人、忘れられた存在となってしまいました。
孤独と絶望の中で、葵は十二単衣の真の力を理解しました。
真の愛は、願いや魔法で得られるものではなく、互いの心が通じ合うことから生まれるものだと。
葵は最後の願いを込めて、十二単衣を脱ぎ捨てました。
すると、奇跡が起こりました。
葵の記憶が皆の心に戻り、皇子は再び葵を探し始めました。
後書き
物語は、葵が皇子と再会し、二人が真の絆で結ばれるところで終わります。
葵は十二単衣の力を使わずとも、皇子との愛を守り抜くことを誓います。
そして、二人は共に、記憶に残るような新たな物語を紡いでいくのでした。
魔法というか呪いですかね？
もしくはまどマギ的な魔女みたいな感じ？
なかなか着ることもない十二単衣。
実際は数枚ですが、立ち上がるだけで精一杯。
歴史の教科書で紫式部や清少納言が座りっぱなしなのも分かるわ。
一応売ってるみたいですね。
撮影のためだけに買うのはきついけど
演劇だったり、みんなで着るなら割り勘してもいいかも。
どうせ一人で着られないし、脱げないし、撮影できないので。
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