新年明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。
新年早々ベタなネタですが
振袖写真を使って。
新年の朝、私は一人で神社に向かった。今年はコロナウイルスの影響で、家族や友人と一緒に行くことができなかった。それでも、私は新しい年に感謝し、神様に願い事をすることにした。
神社に着くと、人は少なかった。普段なら賑やかな境内も、静かで落ち着いた雰囲気だった。私は参道を歩き、鳥居をくぐった。手水舎で手と口を清め、本殿に近づいた。鈴の縄を引いて、二拝二拍手一拝をした。そして、心の中で神様に話しかけた。
「あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。昨年は色々なことがありましたが、無事に乗り越えることができました。それも、神様のおかげだと思っています。ありがとうございます。」
「今年は、もっと自分を成長させたいです。勉強や仕事に励みたいです。そして、家族や友人ともっと仲良くしたいです。コロナウイルスが収束することを願っています。世界中の人々が平和で幸せになれることを願っています。」
「それから、もう一つだけ、恥ずかしいことですが、願い事があります。あの人と、もう一度会いたいです。あの人と話したいです。あの人に気持ちを伝えたいです。あの人が私のことを忘れていないことを願っています。」
私は目を開けた。空には、まだ朝日が昇っていなかった。冬の空気は冷たく、頬を刺した。私は、あの人のことを思い出した。あの人と初めて出会ったのは、ちょうど一年前の今日だった。神社で偶然ぶつかって、落としたお守りを拾ってくれた人だった。その時から、私はあの人に惹かれていった。あの人は、私と同じ大学に通っていた。あの人は、私と同じ専攻をしていた。あの人は、私と同じ趣味を持っていた。私たちは、すぐに仲良くなった。一緒に勉強したり、遊んだり、話したりした。あの人は、いつも優しくて、面白くて、素敵だった。
でも、あの人は、私のことをただの友達としか思っていなかった。私は、あの人に好きだと言えなかった。私は、あの人に失いたくなかった。私は、あの人に傷つけられたくなかった。だから、私は、ずっと黙っていた。ずっと、笑っていた。
そして、あの日が来た。あの人が、海外に留学すると言った日だった。私は、驚いた。私は、悲しかった。私は、怒った。でも、私は、祝福した。あの人の夢だったから。あの人の幸せだったから。私は、あの人を送り出した。空港で、最後に抱きしめた。そして、最後に言った。
「行ってらっしゃい。元気でね。また会おうね。」
あれから、半年が過ぎた。あの人からの連絡は、だんだんと少なくなった。あの人は、忙しかった。あの人は、楽しかった。あの人は、新しい友達を作った。あの人は、新しい恋をした。私は、知らなかった。私は、知りたくなかった。私は、忘れたくなかった。だから、私は、ずっと待っていた。ずっと、泣いていた。
私は、おみくじを引いた。大吉だった。私は、笑った。私は、泣いた。私は、神様に感謝した。私は、神様に願った。あの人と、もう一度会えますように。
私は、お守りを買った。あの人と同じデザインのものだった。私は、持っていた。私は、握りしめた。私は、思い出した。あの人と、もう一度笑えますように。
私は、神社を後にした。帰り道、私は誰かにぶつかった。振り返ると、そこには、信じられない光景があった。あの人が、立っていた。あの人が、私を見ていた。あの人が、私に話しかけた。
「あけましておめでとう。久しぶりだね。」
私は、言葉にならなかった。私は、動けなかった。私は、涙がこぼれた。私は、笑顔になった。私は、神様に感謝した。私は、神様に願った。あの人と、もう一度始められますように。
年明けはみんなで振袖着て初詣にどうぞ。
私はもう着られません。
子供いたらこんなの着て出かけられん。
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