※本ブログはアフィリエイト広告を利用しています。

スカートの追跡劇【女装】

女装を始めた頃から、現在の生活基盤が出来るくらいまでをラノベ風にフェイクを入れつつ書いてみました。
↓の画像をクリックするとアマゾンのリンクに飛ぶので、是非読んでください!

翻訳

朝の穏やかな日差しの中、僕はベッドの上で伸びをした。

今日も特に予定のない土曜日だ。

「さて、着替えるか…」

そう呟きながらクローゼットを開けた瞬間、異変に気付いた。

「…あれ?なんで空っぽなんだ?」

いつもきっちりと並べているズボンが、一本もない。

Tシャツやシャツはそのままなのに、下半身用の衣類だけがきれいさっぱり消えている。

代わりに、小さな紙がポケットに押し込まれていた。

> 「全部借りたよ~♡ お姉ちゃんより」

手書きのメモを握りしめ、僕は固まった。

「……は?」

意味が分からないまさか冗談だろうと思い、部屋を見回したが、どこにもズボンらしきものはない。

これは姉の仕業に違いない。

姉の部屋に向かうと、予想通り扉には鍵がかかっていた。ドアを叩くが、返事はない。

「おい、姉ちゃん!ふざけんな!」

何度呼びかけても反応はなく、しばらくしてようやく気付いた。

「まさか…出かけたのか?」

姉のいたずらに怒りがこみ上げる中、ふと時計を見る。

午前10時。

出かけるにはちょうどいい時間帯だが、肝心のズボンがない以上、外に出ることもできない。

「くそっ…どうすりゃいいんだ…」

選択肢を整理する。部屋の中にあるのはTシャツとパンツだけ。

これでは外に出られるわけがない。

そうして思わず目を向けたのが、姉のクローゼットだった。

「いやいや、冗談だろ…」

姉のクローゼットの中には、華やかなスカートやパーカー、ワンピースが整然と並んでいる。

普段は絶対に触れない領域だ。しかし、このままでは何も始まらない。

「……仕方ない。」

震える手でパーカーとスカートを手に取り、急いで着替える。

パーカーは意外とゆったりしていて抵抗が少なかったが、スカートを履いた瞬間、全身に嫌な感覚が走った。

「…うわ、スースーする…」

鏡に映る自分を見て、思わず絶句した。

「誰だこれ…」

そこには見慣れない「女の子らしい自分」がいた。

恥ずかしさを必死で飲み込みながら、僕は玄関を飛び出した。

外に出た瞬間、風がスカートの裾を揺らし、脚元にひんやりとした感覚が広がる。

歩くたびにヒールの音がコツコツと響き、普段のスニーカーとは全く違う感触だ。

「これ…本当に大丈夫か…?」

不安に苛まれながらも駅前を目指して早足で進む。

しかし、すれ違う人々の視線がやたらと気になる。

小さな子供が僕を指差し、母親に何かを囁いているのが見えた。

「うわ、絶対バレてる…」

顔を伏せて歩いていると、近所の井戸端会議中のおばさんたちと目が合ってしまった。

「あら、可愛い子ねえ。」

「あの子、どこの娘さんかしら?」

耳元で聞こえるその声に、胸がざわつく。

羞恥心と焦りで顔が真っ赤になるのを感じた。

駅前のカフェに着くと、ガラス越しに見覚えのある姿を見つけた。

僕のズボンを詰めたバッグを持つ姉だ。

周囲に人がいることを忘れ、大声で呼びかける。

「おい、姉ちゃん!」

姉が驚いたように振り返り、僕を見るなり吹き出した。

「あんた、その格好どうしたの?」

「どうしたもこうしたもないだろ!全部お前のせいだ!」

店内の注目が集まる中、姉がケラケラと笑いながら言った。

「でも似合ってるじゃん。そのスカート、意外と可愛いね。」

「ふざけるな!」

怒りを抑えきれず、姉のバッグに手を伸ばすが、姉は意地悪く後ろに引っ込める。

「ま、ま、落ち着いてよ。ちょっと遊びたかっただけだから。」

僕がさらに問い詰めると、姉の表情がふと曇った。

「…ごめんね。でも、最近あんた全然私と話してくれないじゃん。」

「え…?」

急な告白に言葉を失う。

確かに最近、学校や部活に忙しく、家族とゆっくり話す時間なんて取っていなかった。

「だからさ、こうやってでも構ってほしかったの。」

姉の言葉に、胸が締め付けられる思いがした。

僕は深呼吸をして怒りを抑え、言葉を選びながら答えた。

「…悪かったよ。でも、次からは普通に言ってくれ。

こんな変な格好、二度としたくないんだから。」

姉は少し笑いながら頷いた。

「うん。分かった。でも、その格好、本当に似合ってたよ。」

「絶対にもうやらない!」

家に帰る途中、スカートの裾が風で揺れる感覚を思い出し、複雑な気持ちになった。

「似合ってた…ってことはないだろ。」

姉との距離が少し縮まった気がした一方で、自分の新しい一面を見せつけられたようで、なんとも言えない気分だ。


ズボンが無くてもスカート穿いてという発想にはならないと思う。

私の服も男女同じくらいの比率になってますし

女性物のズボンは無いので、スカートとズボンも半々ですね。

こういうことされて目覚める人が増えてほしい。

コメント

タイトルとURLをコピーしました