筋肉質な男性である健太は、今日もジムへ向かっていた。
トレーニングで鍛え上げた体を維持することが何よりの喜びであり、日課となっている。
しかしその日は、普段と違う何かに引き寄せられた。
公園のベンチに座っている一人の女子高生。
制服を着たふわふわした体型の彼女は、柔らかそうな雰囲気を漂わせていた。
彼女の動き一つ一つが健太には新鮮で、不思議な魅力を感じさせた。
「なんでだろうな……」普段なら無視して通り過ぎるはずなのに、なぜか目が離せない。
視線を感じたのか、彼女がこちらを振り返り、目が合った。
「あれ、見られてる?」彼女は健太の視線に気づくと、いたずらっぽく微笑みながら手招きをした。
「俺に……?」戸惑いながらも、健太は吸い寄せられるように彼女に近づいていった。
「お兄さん、ジム帰り?」彼女が柔らかい声で話しかけてきた。
「え、ああ、まあ、そうだけど……」突然の会話に困惑しながらも答える健太。
「私みたいなの、気になる?」女子高生はそう言うと、ほっぺたを指で押してぷにっとした柔らかさをアピールしてきた。その仕草に思わず目を奪われる。
「いや、その……」返答に困る健太を見て、彼女はくすくすと笑った。
「触ってみる? こんな柔らかい体、珍しいでしょ?」
「触るって……それはちょっと……」健太は戸惑いながらも、なぜか彼女の誘いを断りきれない自分がいた。
「大丈夫だって。ほら、遠慮しないで。」彼女がぐいっと健太の手を引き、自分のほっぺたに近づける。
次の瞬間、健太の意識は遠のき、気づいたときには目の前の景色が変わっていた。
自分の体が視界に入ったと思ったが、妙に短い腕や柔らかい感触が体中に広がっていた。
「これ……どういうことだ!?」驚いて声を出すと、その声は間違いなく女子高生のものだった。
「なんで俺が……」パニックになりつつも、目の前にいる自分の体に気づいた。
それは女子高生が自分の体を操作しているようだった。
「へえ、やっぱりすごいね。こんな硬い筋肉、私には無理だな~。」自分の体――女子高生が満足げに腕を回してみせる。
「おい! 何をやってるんだ! 元に戻してくれ!」必死に訴える健太だが、彼女は意に介さず笑顔を浮かべている。
「うーん、しばらくこの体、借りちゃおうかな。お兄さんも、私の体楽しんでみたら?」
仕方なく、健太は自分が今女子高生の体に入っていることを認めざるを得なかった。
指先から伝わる柔らかな感触、歩くたびに揺れる体のライン――そのすべてがこれまで経験したことのない新しい世界だった。
信じられない気持ちで周囲を確認するが、彼の背丈は短くなり、体も全体的に小さく感じる。
そして、体を包むセーラー服の生地がふわりと肌に触れる感覚に戸惑う。
「これが……女の子の制服……?」袖口をつまんでみると、さらさらとした柔らかい布の感触が直接手に伝わる。
それは普段の彼が身につける服とは全く違う、軽く繊細な感覚だった。
さらに、歩くたびにスカートがふわりと揺れ、太ももに触れる風の感覚が新鮮だった。
思わずスカートの裾を押さえながら足を止める。
「こんなに動きづらい服なんだ……でも、なんだか不思議と心地いい……」いつものジムウェアの感触に慣れている健太には、その全てが新鮮だった。
「もしかして、楽しんでる?」女子高生がいたずらっぽく笑いながら尋ねてきた。
「そ、そんなわけないだろ!」焦って否定する健太だが、その赤くなった頬が何よりも感情を物語っていた。
健太は必死に反論するが、心の奥では「確かにこの体験は特別かもしれない」という考えがよぎっていた。
彼女の提案にしぶしぶ従い、健太はその一日を「女子高生」として過ごすことになる。
歩き方から座り方まで気をつけながらも、制服に包まれた体やふわふわと揺れるスカートにどこか安心感を覚え始めていた。
しかし、柔らかな胸や何もない股間への違和感は時が経つにつれて募り、でも人前で確かめるわけにもいかず悶々としていた。
「まあ、今日はこれくらいにしておくね。」女子高生が再び手を伸ばし、不思議な光が健太を包んだ。
次に目を開けたとき、彼は元の筋肉質な体に戻っていた。
「やっと戻れた……」安心すると同時に、あの柔らかな体がどこか名残惜しい感覚を残していることに気づいた。
女子高生は軽く手を振りながら去っていったが、健太はそれを見送りながら心の中にある奇妙な感情を抑えきれなかった。
「あの体……もう一度ゆっくり触れてみたい。いや、そんなこと思っちゃいけないのに……」
帰り道、健太の頭の中にはふわふわとした感触の記憶がずっと残っていた。今日はジムに向かうのも止めて、筋肉を鍛える気力さえ失われつつあった。
「また会えないかな……あの子に。」ふと口をついたその言葉は、自分でも驚くほど自然だった。
柔らかな感触、ふわっとした体――それらに魅了されたと健太は認めていた。
自宅に帰った健太はその日の出来事を思い返していた。
「セーラー服って、思ったより快適だったな……」そう考えると、大手通販サイトのコスプレ衣装から自分のサイズのセーラー服を眺めていた。
「いや、やめておこう……でも……」迷いつつも、健太はボタンをクリックして制服を注文した。
後日届いたセーラー服に軽い気持ちで袖を通し、鏡に映る筋肉質な男性がセーラー服を着ているという自分の姿を見ていた。
「変だよな……こんなの……」そう言いながらも、制服に包まれる感覚やスカートの揺れを感じ、心の中に湧き上がる不思議な感情を否定できなかった。
「あの子、名前も聞けなかったけど、どうしてるかな……」健太はセーラー服姿の自分を見ながら、再びあの女子高生と会える日を密かに期待していた。
もう1枚、男がセーラー服着てみた風に
なかなかこんなイケメン風にはなれないですねぇ。。。
性転換やら女装をメインにしたショートストーリーを書き始めて
もう半年くらい経ってるんですね。正確にはわかりませんが。
ニッチなネタだらけなので、見てくれてる人感謝です。
女装を否定する人もいるとは思っていますが
ハマるきっかけってこんなもんかな?って思ってます。
入れ替わるとかはさすがに起こりえないことですが
いたずらで着せられるとか、余興で着てみたときとか
あるいは漫画やアニメの影響で
自分の身体付きを見て無理だろうな~と思う人も大多数かと思いますが
探せば大きいサイズの制服やら下着やら結構あるんですよね。
胸はパッド入れすぎるとかなり不自然になるのでそこは注意。
ところで女装男子のプリッツスカートの中とか見たい人います?
いや、晒す勇気はないので聞いてみたいだけなんですが。
コメント