光(ひかり)は今日も姉の美咲(みさき)の部屋でノートを探していた。
姉が貸してくれた勉強用のノートを返すついでに、ちょっと部屋の中を覗き込むのが日課だった。
クローゼットを開けると、美咲の可愛い服が目に留まり、何気なく手に取った。
「うわ…なんで手に取っちゃったんだろ…」
柔らかなニットの手触りと、淡い香りがふわっと漂い、光の心が少しざわついた。
そのとき、不意に背後から声が聞こえた。
「光、何やってるの?」
振り向くと、そこには驚きと興味を含んだ表情の美咲が立っていた。
「あっ、違うんだ!ただノートを返しに来ただけで…」
「へぇ、そうなんだ。…ねぇ、もしかして着てみたいんじゃないの?」
美咲のからかい半分の言葉に、光の顔が一気に赤くなる。
「な、なんでそうなるんだよ!」
「いいじゃない。ほら、少し試してみなさいよ」
そう言って、美咲は微笑みながら光を鏡の前に立たせた。
そして、彼女の手は自然に光の肩に乗り、服を体に当ててサイズを確認し始めた。
「ちょっと…やめろよ…」
「いいから、少しだけよ。私も興味あるんだから。光が私の服を着たらどうなるのか」
抵抗しようとするも、なんとなく断りきれず、美咲に言われるままニットを頭からかぶってしまった。
鏡の中には、自分の姿がいつもと違って映っていた。
少し女性らしい仕草に気づくと、気恥ずかしさと共に、新鮮な感覚が心の奥から湧いてくるのを感じた。
「どう?意外と似合ってると思わない?」
美咲は楽しげに微笑み、さらにメイク道具を取り出した。
「えっ…ま、まさか…化粧まで?」
「もちろん!せっかくなんだから、ちゃんと変身させてあげる。じっとしてなさい」
言われるがまま、光は美咲にメイクを施される。
頬にほんのりと色がつけられ、睫毛が丁寧にカールされると、鏡に映る自分がまるで別人のように思えた。
「これ…本当に俺?」
驚きと戸惑いが入り混じった表情を浮かべる光に、美咲は満足げに頷く。
「ね、言ったでしょ?意外といけるって」
美咲の提案で二人は近くのカフェに出かけることになった。
最初は周りの視線が気になり、落ち着かない光だったが、美咲の隣で談笑しているうちに次第にリラックスしていった。
写真を撮り合い、楽しいひとときを過ごしていると、不思議と心が満たされていく。
「こんなにリラックスした光、久しぶりに見た気がするな」
「え、そうかな…」
光は微笑む美咲の言葉に頷きながら、どこか胸が温かくなるのを感じた。
鏡に映る自分に「本当にこれが自分なのか?」と問いかけつつも、少しずつ受け入れていく気持ちが芽生え始めていた。
カフェでの楽しいひとときを終え、家に戻った光は、少し名残惜しそうに服とメイクを解いていった。
再び元の自分に戻ると、どこか寂しさが心の中に広がっていく。
「今日はありがとう…なんだか、不思議な気分だったよ」
「いつでもまたやってあげるよ。楽しそうだったし、私も楽しかったから」
光は恥ずかしさを隠しきれずに俯くが、心の奥ではまた挑戦してみたい気持ちがふと顔を出す。
それを言葉にすることはなく、ただ静かに美咲と目を合わせ、照れくさそうに微笑んだ。
姉とかいたらこんな感じになるんですかね?
下の兄妹はいましたが、流石に服借りたりはしなかったですね。
弟は私よりサイズ大きい服着てますね。
まあ男物の服に興味は無いですが。。。
普段は絶対にしない格好って、結構楽しくなりますよ♪
というのを出したいのでそもそもこのブログ書いてるので。
是非、家族の服を借りて異性装をしてみてください♪
何があっても責任は取りませんが♪
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