高校生タカシは、その日もいつもと同じ帰り道を歩いていた。
夕暮れの風が少し冷たく感じられる中、ふとした拍子に近所のおばさんであるサユリさんから声をかけられた。
彼女は優しそうな雰囲気で、タカシの家の近くに住んでいるが、あまり親しいわけではない。
「タカシくん、ちょっと頼みがあるんだけど、いいかしら?」
少し意外な申し出だったが、サユリさんが困った様子をしているのを見て、タカシは断るわけにもいかずに頷いた。
「実は急用ができちゃってね…子供のことをちょっとだけ見ててもらえない?」
「えっと、わかりました。しばらくでいいなら…」
タカシは、どこか奇妙な気持ちを抱えながらも、彼女の家に上がることにした。
サユリさんは家の中に案内すると「すぐ戻るから」と言い残して外出してしまった。
部屋の中には子供の姿はなく、タカシは一人で少し緊張した面持ちで待っていた。
やがて、座っていたソファに体を預けると、急に眠気が押し寄せてきた。
瞼が重くなり、あっという間に意識が遠のいていく。
目を覚ますと、タカシは見慣れない部屋の天井を見上げていた。
なぜか頭がぼんやりとする中、手元にふと視線を落とすと、見慣れない袖口の服が目に入った。
さらに、体がどことなく違和感を感じる。
「え…なんだこれ?」
慌てて立ち上がり、部屋の中にあった鏡を覗き込むと、そこにはサユリさんの顔が映っていた。
思わず言葉を失ったタカシは、何度も自分の顔を確認し、信じられない気持ちで呆然と立ち尽くした。
「これって…どうなってるんだ…?」
その時、テーブルの上にメモが置かれているのに気づいた。
震える手でメモを取り上げて読むと、そこにはサユリさんの文字で驚くべき内容が書かれていた。
「タカシくん、ごめんね。少しの間、あなたの体を借りさせてもらうことにしたわ。若い頃の自分に戻った気分で、いろいろ試してみたいことがあってね。あなたには、しばらく私の体で過ごしてもらうことになるけれど、安心して。家族はみんな旅行に出かけていて、当分帰ってこないから」
タカシは信じられない思いでそのメモを何度も読み返した。
どうやら、サユリさんは彼の体に入れ替わり、自分を楽しむつもりのようだ。
困惑と混乱の中で、彼は再び鏡の中の自分を見つめた。
時間が経つにつれ、タカシは少しずつ自分が置かれている状況を受け入れ始めた。
サユリさんの体になった自分を見ると、年齢に見合わない少し若々しい服を着せられていることに気づいた。
自分ではまず選ばないような、可愛らしいデザインのワンピースで、どこかぎこちない感じがした。
「この年齢でこんな服を着るなんて、サユリさん、よくやるな…」
鏡を通して自分を見つめるうちに、タカシは大人の女性としての自分の姿に対して、少しずつ興味が湧いてくる。
普段とは異なる体の動きや重さ、衣服の感触に戸惑いながらも、「これは一時的な体験だ」と自分に言い聞かせ、少しずつサユリさんの体に慣れようと努めた。
「こうやって大人の女性が日々を過ごしているのか…なんだか不思議な感じがするな」
彼はその場で軽く歩いてみたり、部屋の中を探索したりしながら、サユリさんの生活感を肌で感じ始めた。
普段は意識しない体の動きや、異なる視点から見える景色が新鮮で、どこか別世界にいるような感覚だった。
翌朝、タカシはサユリさんの体での生活を続けながら、彼女の日常を少しずつ体験していくことにした。
サユリさんの衣装ダンスにはさまざまな服が並んでおり、その中から選ぶ楽しさも新鮮だった。
若い頃には想像もつかないような選択肢が目の前に広がり、大人の女性としての一面を少しずつ理解し始める自分に驚きつつも、どこか興味が湧いてきた。
そして、昼過ぎには、タカシは近くの公園に出かけ、穏やかな午後を過ごしてみることにした。
周囲の視線が少し気になったが、サユリさんの体であることを思い出すと、自然に振る舞うことができた。
「こうして周りからどう見られているかを気にするのも、案外大変なんだな」
普段の自分とは異なる視点から見える景色と日常が、タカシにとっては新たな発見の連続だった。
次第に、サユリさんの生活を体験する中で、大人としての余裕や落ち着きを感じるようになり、少しずつ慣れていった。
そんな中、サユリさんの体で数日間を過ごす中で、タカシは今まで気づかなかった「大人の生活の難しさ」や「年齢に伴う変化」を実感するようになった。
普段の自分にはない、体の微妙な違和感や疲労感を感じる瞬間が増えていき、それがサユリさんの日常の一部であることを理解する。
そして、サユリさんの家に戻ったある日、タカシはサユリさんからの新しい手紙を見つけた。
そこには、「タカシくん、どう?若い時とは違った世界を楽しんでいるかしら?私もあなたの体で少し冒険しているわ」と綴られていた。
タカシは苦笑しつつも、彼女の視点での生活が少しだけ理解できる気がした。
「サユリさん、少し無茶をするのは、ほどほどにしてくれよな…」
そして、タカシは再び日常に戻れる日を待ちながら、サユリさんの体での生活を続けていくのだった。
彼女の人生を体験し、互いに新たな発見をしながら過ごす不思議な時間は、少しずつタカシにとっても特別な思い出となっていった。
近所のお姉さんならちょっと憧れるかもしれないですが
近所のおばさんだとどうでしょう?
美魔女とかならありかな?
でも今のご時世ついていくことはないですね。
おばさんとか言って、自分がもうおじさんなわけですが。。。
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